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福島県の野菜や果物、現状と放射能対策

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震災から2年半がすぎようとしています。全国の皆様の応援をいただき、福島県の野菜や果物の販売は、徐々に回復しつつありますが、まだ、震災前の状況に戻っているとは言えません。毎月お届けの「ふくしま新ブランド」のお客様などから、「福島県農業の今の状況や、どのように放射能対策を行っているか知りたい」とのお声をいただきましたので、まとめてみました。

■ 福島県産農産物の放射能の状況
各農家では、その野菜が出た時点、たとえば「きゅうり」であれば、今年、最初に収穫された時点で必ず放射能の測定を行います。各農家は測定機械は普通持っていませんので、農協や市役所、あるいは民間の会社等にお願いして測定してもらいます。
この場合、その測定機がどのくらいの測定する能力を持っているかが・・気になるところですが、福島県内で広く使われている「シンチレーション」型と呼ばれているものでは、野菜1kgあたり「約10ベクレル以下」が多いです。現在、食品の法律的な基準は100ベクレルですので、これらの機械は、その10分の1以下まで測れるということになります。これを「検出限界値」と言います。
福島県産の野菜や果物を見ますと、福島第一原発事故の直後、2011年の冬頃までは、たとえば、果物は30ベクレル程度検出されたものがありましたが、その後、各農家が徹底した除染を行った結果、今は、ほとんど放射能が検出されることはなくなりました。
米については、実は、ほとんど検出されないのですが、ごくまれに山間の水田などで検出される事があり、これがセンセーショナルに報道されるものですから、あたかも福島県の米全体が危ないようなイメージになりがちですが、実は、昨年、福島県産の米の全袋について検査した結果、その99.8%が25ベクレル未満だったのです。
このように、今、福島県産の野菜・果物・米からは放射能は、ほとんど検出されていないのですが、逆に残念ながら作物の性質によって、検出されているものも実はあります。それは、ワラビ、タケノコ、野生のキノコなどの山菜系、柿、キュウイフルーツ、大豆などです。これらは地域によって出荷停止になっている場合や、大豆などは、出荷停止にはなっていませんが、30ベクレル程度出る場合が多いのです。これらの原因は、山が汚染されていることや、作物自体の吸収に関する性質的なものと言われていますが、原因などは調査中です。いずれにしても、出荷停止になっている作物を出さないのは当然ですが、収穫された作物をちゃんと放射能を測定し、基準値以下であっても、その数値を消費者の皆様に提示してご理解を得てからご購入いただくというのが大切ということになります。

■ 二本松農園の取組
具体的に、二本松農園ではどのように放射能管理を行っているかについて見てみると分かりやすいと思います。もちろん、野菜類は、出荷前に必ず放射能測定を行います。測定機関としては、NPO法人福島県有機農業ネットワーク、農民連、農協などの機関ですが、最近、二本松農園の中に「野菜を切り刻まなくて、そのまま、放射能を測定できる機械が欲しい。」とネットで呼びかけたところ、全国から募金をいただき、この機械を導入することができました。この機械は230万円ほどするのですが、募金で60万円ほど集まりましたので、これを頭金に、業者のご好意で「デモ機」を入れていただきました。今は、この機械を使って、頻繁に検査を行うことができるようになりました。
たとえば、今回、早場米「五百川」を収穫しましたが、この米を全袋ごとに検査を実施しました。この測定機の検出限界は10ベクレル、測定時間は15分です。この結果、五百川からは放射能は検出されませんでしたので、安心してお客様にお届けすることができるのです。今回、8月お届けのセット野菜「ふくしま新ブランド」の中にこの五百川を入れさせていただきました。
震災から2年半を迎える中で、このように福島県農業は、出荷する農産物に関する放射能測定体制は、ほぼ整備された、と言えると思います。また、私たち、福島県農業者も放射能が出やすい農産物の傾向も分かってきました。
しかし、第一原発から放射能が海に流出している現状など、まだまだ、福島県=放射能のイメージがふっしょくされたものではなく、福島県産農産物が流通しにくい状況、いわゆる「風評被害」は続いていると言わざるをえません。このような中でも、地道に放射能を測り続け、なおかつ、農薬や化学肥料にも配慮し、なにより、「新鮮でおいしい」農産物を今後も、つくり続けてまいります。30年後、「福島県の農産物は、世界でいちばん安全でおいしい」と言っていただけるようになるのが夢です。
今後とも、福島県農産物への応援よろしくお願いします。
2013年8月23日 
里山ガーデンファーム「二本松農園」
NPO法人がんばろう福島、農業者等の会 代表 齊藤登

★二本松農園、及びがんばろう福島のブログで「放射能に関するギモン」を立ち上げます。これにご質問等いただきますと、ブログ上で、私たちの知識と経験で、可能な限りご回答申し上げることとしております。
★「切り刻まなくて良い放射能測定機導入」、及び「有機による農地除染の実証実験事業」への募金を引き続き呼びかけています。ご協力をお願いします。
 検索エンジンで「里山ガーデンファーム」で検索!
★新しい放射能測定機や、農地除染を直接ご覧いただくため、二本松農園では「スタディーファーム」を実施中です。ご希望の方は農園までご連絡ください。
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稲刈りを行いました。

二本松農園では、8月21日、早場米「五百川」の稲刈りを行いました。
前日の雨もあがり、午後には晴れ間ものぞく中での作業でした。
五百川は、このブログでも紹介したとおり、コシヒカリから生まれた新しい品種で、
通常、コシヒカリの稲刈りは10月からですが、五百川は8月下旬が収穫時期です。
味は、コシヒカリに似てモチモチして、ごはんにすると冷めてもおいしいのが特徴です。
当農園では、5月上旬に、がんばろう福島、農業者等の会の仲間、本宮市の「御稲プライマル」さんから苗を譲っていただき、試験的に20アール作付を行いました。やはり成長が早く、分けつ(稲のくきが増えること)はコシヒカリの倍くらい、7月上旬には早くも穂が出て、今回の稲刈りにこぎつけました。途中、梅雨の長雨と雑草クログアイに悩まされましたが、雑草については、コープネットの皆様に手で除草いただいた事もあり、スクスクと育っていきました。この水田だけが穂が実っているため、すずめの集中攻撃を受けやすいのですが、すずめが嫌いな鳥の鳴き声を録音したものを拡声して流してきました。
コンバインを使って2時間程で稲刈りは終わり、今、乾燥を行っています。明日には精米をしたのち、全部の袋の放射能検査を行い、来週月曜日には、まず、ふくしま新ブランドのお客様にお届けする予定です。
福島県は、夏から秋に移り変わろうとしています。
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稲刈り開始!

いよいよ、早場米「五百川」の稲刈り開始です。
農園周辺は、昨晩の雨があがり、薄曇りです。
8月21日、午後2時頃から稲刈りをはじめ、4時頃には終わると思います。
30kgの袋で30袋ぐらい収穫できると思いますが、
乾燥後、すべての袋の放射能検査を行い、できれば、来週月曜日到着の「ふくしま新ブランド」の中にお入れしたいと思います。五百川がどんな味がするかお楽しみに!
(二本松農園代表 齊藤登)

県内で一番早い?「稲刈り」

早くも稲刈りを行います。
二本松農園では、今年試験的に、超早場米「五百川」を20a作付しました。
この五百川という品種は、コシヒカリの突然変異で、十年前に福島県中通り地方で発見された、八月下旬に収穫できる超早場米です。発見から数年間改良が重ねられ、3年前に正式に品種登録されました。
味はコシヒカリに匹敵し、もちもちと冷めても美味しいのが特徴です。
二本松農園での稲刈りは、天候が良ければ、8月21日(水)の午後を予定しています。
稲刈の見学等希望は下記にどうぞ。

二本松農園 ℡0243-24-1001 e-mail s@farm-n.jp

★新米「五百川」5kg限定100袋の販売も予定しているほか、今月のセット野菜「ふくしま新ブランド」の中にも入れる事を予定しています。

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Author:NPOがんばろう福島農業者等の会
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