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福島県の農民自身による「有機による除染」にご協力をお願いします。【有機除染募金】

福島県の農地除染の方法については、現在、国の方針に基づき「ゼオライト」「や「塩化カリ」を農地に投入する方法がとられています。ゼオライトは鉱物資源の見た目が白い粉状のもので、物質をその中に吸収し、それをゆっくり吐き出す性質を持っています。たとえば、開墾した農地は肥料分が少ないので、まず、ゼオライトをまいて、それからたい肥や化学肥料を散布し、一旦ゼオライトに吸収させ、以後、徐々に肥料分を吐き出させ、安定した肥料分の農地にする方法がとられることがあります。今回、除染としてこのゼオライトを大量に福島県内の農地に散布した背景には、このゼオライトの性質を利用して、放射性物質であるセシウムを吸収させよう、という考え方があります。このようなことで2012年の春には、福島県内の主に放射能が高い水田に、ゼオライトを大量に散布したのです。2013年の今年は、「塩化カリ」を水田や畑に散布する方法で除染が進められています。「塩化カリ」は、その化学的構造がセシウムと似ているため、これを散布する事によって、作物に塩化カリを吸収させ、セシウムを吸い込む確率を低くしようというものです。このように、セシウムを物質に吸収させたり、同じ性質のものを入れて作物がセシウムを吸収する可能性を低くする方法を総称して、放射能の「吸収抑制」と呼んでいます。
しかしながら、この方法では、農地の中に依然としてセシウムは残る事になり、本当の意味での除染にはならないのです。さらに、塩化カリについては、土壌中の有効な微生物を減少させてしまう心配もあると言われています。
私たち福島県農民の願いは、「農地からセシウム自体を取り除き、安心して農作物を生産できるようにすること」です。震災前の放射能など入っていない農地に戻したいのです。たしかに、現状では、土壌中の有機的なカリの影響や、これら吸収抑制策により、福島県の農産物からはほとんど放射能が検出されていませんが、大豆や野草、ハーブ類などについては、放射能を吸い込みやすいので、検査をすると放射能が検出されることがあります。
繰り返しますが、今の除染の方法では、土壌中の放射能自体は減りません。私たちは少しずつでも農地から放射能を減らしていきたいのです。
このような思いから、二本松農園では、2年前から、放射能を含む農地の上に、重機を使って放射能が含まれていない山砂を何メートルもかける方法を地道に行ってきました。その結果、それを行っていない農地が2500ベクレル/kg程度汚染されているのに対して、覆土した部分は130ベクレル/kgまで下げることができました。その農地で今年スタッフが、バジルを栽培しましたが、乾燥したものでも放射能はまったく検出されませんでした。
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「やった」という感じです!この農地は二本松農園では「大畑」と呼んでいますが、そこに行くと、思い切って深呼吸できるような気がします。
しかし、この方法ですと、せっかく先祖伝来、優良な農地にしてきた土地に覆土してしまう訳ですから、また一から土づくりをしなければならない事になります。
もっと良い方法がないかと思っていた時に、福島県郡山市にある小さな会社㈱JMCの」佐藤社長に出会いました。JMCはもともと、工場などで原料や製品に金属片や化学物質が混入してしまった場合、依頼により、それを取り除く「異物除去」を行ってきた会社です。佐藤社長いわく「今回の原発事故は、福島県の農地にセシウムという異物が降り注いだもの。私は、その異物を取り除きたい。」ということで、その研究を一人で行っていたのです。
また佐藤社長は「現在の塩化カリや化学物質を投入する除染のやり方では、結局農地を痛めてしまう事になる。もっと農家の身になった「農家による農家のための除染」をしたい。」という話でした。私は、この社長の考え方に同感し、ぜひ、一緒にやりたいと思うようになりました。具体的に佐藤社長の除染の方法とは、農地に、ある、植物の生長にも良い影響のある「微生物」を散布します。その微生物は何らかの作用により、土からセシウムを分離する働きをします。分離したセシウムは、水田であれば水の中に浮き出てきますので、その水をスポンジ等のフィルターを通し、セシウムを除去しようというものです。2013年5月に二本松農園の小さな水田を利用してその実験を行いましたが、その時は見事!2000ベクレルあった土壌が1000ベクレルまで半減しました。
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しかし、使用するのが微生物であるため、その農地にもともとある微生物との相性?気温?気候?・・原因はまさに今、試行錯誤で研究中ですが、このように極端にセシウムの低減効果がある場合とそうでない場合があるのです。その原因を解明すれば、農地に優しい微生物によって、セシウムを徐々に取り除く事ができる、まさに「有機による除染」「農家による農家のための除染」が実現する事になります。私たち福島県農民は、一挙に放射能を取り除く事は難しいと思っていますので、少しずつでもいいのです、少しずつ少しずつ昔の農地に戻っていく、その過程と望みが欲しいのです。この方法が実現すれば、水田については毎年、代かきを行う時に、その微生物を散布して、水を入れ替えれば、放射能を徐々に減らしていけるという事になります。
しかし、この方法を行政機関に提言したとしても、現在の吸収抑制の方法が進められている中では、認められない事は目に見えています。こうなれば、自力で、この微生物を使った除染の実証実験を行っていくしかありません。しかし、この微生物は高価なものであり、また、実験には人件費等様々な費用がかかります。できれば、その微生物を自分たちで培養できる施設も欲しいと思っています。二本松農園を事務局とするNPO法人がんばろう福島、農業者等の会では、佐藤社長と連携・協力のうえ、この有機的な除染の実験を進めていくこととしました。しかしそのための資金がありません。ぜひ、このような状況をご理解いただき、有機除染募金にご協力をお願いしたいのです。
■募金の方法
① 二本松農園のネットショップ「里山ガーデンファーム」に「有機除染募金」の商品を用意しましたので、それを利用して募金をお願いします。1口千円から、クレジット決済、コンビニ決済が可能です。
http://www.nihonmatsu-farm.com/
② 銀行口座入金
次の口座にご入金いただく方法でも募金が可能です。その際は、他の入金と区別するために、
送金者欄に「ユウキジョセン」と明記願います。

【募金の振込口座】
東邦銀行二本松支店 
普通預金口座
口座番号 1164814
口座名義 特定非営利活動法人がんばろう福島、農業者等の会 理事長 齊藤登

■募金の使い道
除染に使用する微生物の購入資金、除染の実験に関する作業人夫賃、消耗品、微生物の培養施設の整備等に使用させていただきます。

なにとぞよろしくお願いします。

NPO法人がんばろう福島、農業者等の会 理事長 齊藤登
(二本松農園代表)         




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【考察】EMに関するよくある誤解(4)(放射能編)〜後編〜

前回はちょっと長めになってしまいましたのでエントリーを分けましたが、結局今回もまたずいぶん長くなってしまいました(と言うより、こっちの方が長いです…)。

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